お部屋のにおいについては、外から帰ったとき、部屋のにおいが気になることはありませんか。においが気になってはリラックスして過ごせません。部屋のにおいは、場所によって原因が異なります。今回は、家の中の場所ごとに異なるにおいの原因や、防臭・消臭方法を伝いたいと思います。参考にしてください。
玄関
玄関のにおいの原因には靴、ぬれたままの傘、靴箱のカビ、玄関マットなどがあります。玄関のにおいの大きな原因が靴です。靴の中は高温多湿なうえ、汗や剥がれ落ちた角質がバクテリアのエサとなって繁殖し、その排泄物がにおいの原因になります。また、雨にぬれた靴や傘は、そのまま放置すると雑菌が繁殖してにおいの原因に。たまった湿気でカビが生えやすい靴箱や、めったに洗わない玄関マットもにおいの原因になることがあります。
玄関のにおいを防ぐには、1日履いた靴をすぐ靴箱に収納せず、陰干ししてからしまうようにしましょう。靴や傘がぬれているときは、そのまま放置せず乾燥させてください。靴の中に新聞紙を入れておけば湿気を吸収するうえに、インクの消臭効果でにおいを防げます。靴箱のカビを防ぐには、靴箱用の除湿剤を入れ、扉をときどき開けて換気しましょう。玄関マットには、足の裏の皮脂や砂、ホコリなどによって汚れが蓄積します。簡単に洗えない場合は、重曹をふりかけて数時間放置してから掃除機で吸い取りましょう。
キッチンの臭い
キッチンのにおいの原因には、生ゴミ、排水溝、飛び散った油などがあります。料理すると生ゴミが発生しますが、生ゴミには多くの水分・栄養分が含まれます。三角コーナーに入れたままにしておくとにおいが発生するのはもちろん、ビニール袋で密閉しても、酸素の薄い空間を好む菌が繁殖して腐敗が進み、においの原因となってしまうのです。排水溝のゴミ受けに食品カスが残ると、これをエサにして菌が増殖、においが発生します。コンロ周りやレンジフード、周囲の壁に飛び散った油汚れも、そのまま放置していると酸化してにおいの原因になります。キッチンのにおいを防ぐには、三角コーナーに生ゴミをためないようにしましょう。生ゴミを捨てるときは、水気をよく切って新聞紙に包んでください。新聞紙が水気を吸収し、菌の増殖を防ぐ効果があります。また、消臭効果がある重曹をゴミにふりかけておくと、においを抑えるだけでなく水気も吸収します。生ゴミの収集日までは、各家庭でゴミを保管しておかなくてはなりません。生ゴミの入った袋をしっかり密閉し、気密性の高いフタ付きのゴミ箱に入れてにおいを防いでください。ゴミをいつでも捨てられるマンションにお住まいの方は、生ゴミを小まめに排出しましょう。排水口の汚れも毎日除去して、菌が繁殖しにくい環境にしましょう。排水口にアルミホイルを丸めたものを数個入れておけば、ぬめりやにおいを抑える効果を発揮します。飛び散った油汚れも、調理後すぐに拭き取っておきましょう。レンジフードには不織布のフィルターを設置し、定期的に取り外して洗ってください。油汚れは酸性なので、アルカリ性のセスキ炭酸ソーダに浸け置きしておくと、汚れが浮いて落としやすくなります。
部屋の臭い
リビングや子ども部屋、寝室など、部屋のにおいが気になることもあります。においの原因にはさまざまなものがありますので、当てはまるものがないか確認してください。
汗などの体臭
焼き魚などニオイが強い食べ物
ペットのにおい
洗濯物の生乾き臭
エアコンのカビ臭
タバコのにおい
体臭やペットのにおい、タバコのにおいなどの生活臭は、カーテンやシーツといった布製品にしみつきます。生活臭には慣れてしまうため、自分では気づかないかもしれませんが、部屋を訪れた人から「この部屋は臭い」と思われるかもしれません。
また、エアコン内部にカビが発生すると、エアコンの風がカビくさくなります。冷房や除湿を使用するとエアコン内部に結露がたまり、ホコリや汚れと結合してカビの原因になります。
生活臭は布製品にしみこみますので、シーツはこまめに洗濯し、カーテンはできるだけ季節ごとに洗いましょう。洗濯できないときは、布用の消臭スプレーが効果的です。冷房や除湿の後は、結露を取り除くため1時間以上送風運転しましょう。もちろん定期的にフィルターの掃除も必要です。
対策として、換気をする、消臭スプレーをする、アルコールで除菌する、家の中のにおいには、場所ごとにさまざま異なる原因があります。においの原因を知って、適切に予防しましょう。「汚れを落とす」「ゴミをためない」「換気する」ことを励行すれば、においをある程度抑えられます。