植栽
住まいにおける植栽とは敷地内の庭やアプローチ沿いなどに植えられた樹木や草花のことです。植栽にはどのような役割になるのでしょうか。
植栽の役割
植栽には建物や街並みを美しく演出するという重要な役割があります。温暖化対策になるかもしれません。植物は光合成により大気中の二酸化炭素を吸収、酸素を発生させながら、炭素を蓄え生長しています。住宅1戸の植栽で吸収できる二酸化炭素の量は限られますが、多くの人が植栽の持つ力を認識し少しでも街に緑を増やしていくことができれば地球環境の改善に貢献できます。
ポイント
樹木や草花にはそれぞれの特徴や役割があり植栽を検討するさいにバランスを良く組み合わせることが大切です。高さの異なる複数の樹木を組み合わせることで表情も豊かになります。自然な景色になりさまざまな種類の樹木や草木を植えると色や香り、実などいろいろな楽しみができます。
常緑樹、落葉樹について
樹木は、常緑樹、落葉樹に分けることができます
常緑樹:1年中緑の葉を付けている樹木のこと
落葉樹:秋になると葉を落とし春に新しい葉を付ける樹木のことです
植栽の構成
シンボルツリー
住まいのシンボルとなる樹木。植栽計画の中心となり建物の外観を美しい演出
サブツリー
シンボルツリーを補い調和のとれる樹木。シンボルツリーが映えるような高さや樹種を選択します。シンボルツリーが落葉樹なら常緑樹、シンボルツリーが常緑樹なら落葉樹を選び年間を通して緑が残るようなバランスにします。
サイドツリー
敷地の側面に植える樹木。隣の家の緑と連続性を出すために植えます。建物の裏側にある設備や物置など隠しておきたい物を隠す役割もあります。冬でも緑のある常緑樹が適しています。
ブラインドツリー
窓の近くなどに植え、視線や視線をさえぎる樹木。道路や近隣の家からさりげなく視線を遮ることができます。目隠し効果のある常緑樹が適しています
低木
目線以下の高さの樹木。花や実、紅葉などを楽しむために植え、植栽を含む住まい全体を美しくやわらかな印象に整えます。
灌木・下草
地面を覆うような丈の低い植物。建物の基礎を隠したり、住まいの外観に安定した印象を与えたりする役割
建物の外観との調和
建物の印象を明るくした場合明るい色の歯の植栽を選ぶなど建物の外観の色や雰囲気と調和を図るのがポイントです。和モダン、北欧風、西海岸風、仏蘭西プロバンス風、地域性に関連するテイストの外観には、樹木やそれに近い種類の樹木を選択するといいでしょう。
日差しとの関係
日差しを調整するには落葉樹の高木が適しています。夏は葉っぱで強い日差しを遮ります。冬は歯が落ちて柔らかい日差しを取り込むことができます。
配置のポイント
庭の植栽ポイント
植栽はどこに植えるかといった配置にも抑える必要があります。リビングから庭を眺めるとき道路が丸見えだということや樹木を植えると外からの視線を遮るとともに視界に入り部屋の中で落ち着いて過ごせます。植えるのは2mくらいの常緑樹がいいでしょう。オリーブがおすすめかもしれません。
玄関アプローチに植える植栽
玄関のアプローチをクランクにして樹木を植える場所をつくってあげるといいかもしれません。玄関脇の壁には窓を設けないことが多くなっているため建物の余白になるのでそこにシンボルツリーを植えます。さらにクランクの反対側にサブツリーを植えると緑豊かなアプローチになります。
目隠しとしての植栽配置のポイント
道路やご近所からの視線を遮るには人の目線よりやや高い中木で冬でも緑のある常緑樹が適しています。窓の位置に合わせて植えるといいでしょう。
失敗しない家づくりをするためにもいろいろと情報収集が必要ですね。疑問点はすぐにでも調べましょう。なにか質問がございましたら、ご連絡くださいね。